工務店やハウスメーカーの間で、インスタライブを使ったマーケティングが注目を集めています。その理由は、ビジュアル重視のこのプラットフォームが、建築やリフォームといった工務店のサービスを魅力的に伝えるのに適しているからです。
本記事では、インスタライブを活用することで問い合わせを3倍に増やした工務店の具体的な事例を紹介します。その成功の秘訣から、インスタライブ活用のポイントを解説し、読者が自社でも実践できるようなアドバイスを提供します。
インスタライブを活用したマーケティングを検討している工務店の皆様、ぜひ本記事を参考にしてください。

工務店がインスタライブを活用する理由

インスタグラムは、1日当たりのアクティブユーザー数が5億人以上を誇る、ビジュアルコンテンツを中心としたソーシャルメディアプラットフォームです。そしてそのユーザー層の中には、工務店がターゲットとする、新築やリフォームを考えている年齢層が多く存在します。

特に、インスタライブの強みはフォロワー数が少なくとも集客に使えるということです。インスタライブではフォロワー数が200〜300人であっても集客に使うことはできます。インスタライブは集客にダイレクトに繋がってくるコンテンツです。

では、集客につながるとはどういう意味でしょうか？

ストーリーズやリール投稿といったチャネルでは拾いきれないユーザーに対してPRができるということです。また、コロナ渦によって消費者の購買行動が変わりました。

配信中にコメントのやり取りといった双方向のコミュニケーションができるので、芸能人がファンと交流したり、企業が新商品についてフォロワーからの質問に答えたりと、”独自の交流の場”として発展しています。
また、インスタライブでするべきことはデジタル営業です。完成見学会の1、2週間まえにインスタライブを開いて、ここの不動産会社に見に行きたいなと思わせることが重要です。インスタライブをすることはインスタ経由で問い合わせを取れるということとインスタライブからHPなどに誘導するという二つの役割があります。

インスタライブの活用事例

リアルタイムの工事進行の公開による関心喚起

大阪に拠点を置く「スマートホームズ」は、インスタライブで現在手掛けている住宅建築の工事進行をリアルタイムで公開しています。彼らが配信を始めた理由は、顧客への透明性を提供し、さらにはその技術力を示すためでした。特に、難易度の高い工程、例えば地盤改良や骨組みの組み立てなどを中心にライブ配信しました。また、過去の事例で好評だったデザインの部分、例えば人気のあったキッチンやバスルームの設計を取り上げることもありました。

ライブ配信によって、視聴者は工事の進行をリアルタイムで追うことができ、その過程で起こる問題や解決策についても学ぶことができます。これにより視聴者はスマートホームズに対する信頼を深め、実際の依頼を検討するきっかけになりました。その結果、配信を見た視聴者からの問い合わせが平均で30％増加し、その中から新たな受注につながることも増えました。

インタラクションを重視した活動

東京を拠点とする「ドリームハウス」は、インスタライブのコメントやダイレクトメッセージ（DM）に対するレスポンスを重視して活動しています。コメントへの迅速な返信や、DMでの相談への応答を徹底することで、視聴者との信頼関係を築き上げました。

彼らは、特に新築やリフォームについての質問に対して詳細な回答を心掛けています。例えば、「この部屋の広さはどのくらいですか？」、「この材料はどのくらいの耐久性がありますか？」などの具体的な質問に対しては、一つひとつ丁寧に回答しています。その結果、視聴者からの信頼を勝ち得て、問い合わせ数が前年比150％増という成果を上げています。

終わりに

以上の事例から見て取れるように、インスタライブを活用する際には、視覚的な情報を活用することと、ユーザーとのコミュニケーションを重視することが重要です。これらをうまく組み合わせることで、問い合わせ数を増加させることが可能になります。

今回の記事では、工務店がインスタライブを活用する理由や具体的な成功事例、活用方法について詳しく解説しました。インスタライブは、自社のサービスや製品を視覚的に伝えることができ、ユーザーとの直接的なコミュニケーションを行うことが可能な媒体です。

インスタライブを活用することで、視聴者との信頼関係を築き、問い合わせ数を増やすことが可能です。しかし、インスタライブを適切に活用するためには、コンテンツ作成や配信時間、視聴者とのインタラクションなど、さまざまな知識やノウハウが必要となります。