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リフォーム契約書の印紙について知っておこう!金額と貼付のポイントを解説

目次

1.はじめに

リフォームを始める際に絶対に欠かせないものといえば、それは契約書です。しかし、リフォーム契約書を作成するだけでなく、その契約書に印紙を貼ることが法律で義務付けられています。この印紙は「収入印紙」と呼ばれ、契約書の内容が正式であると認められた証となります。

この記事では、リフォーム契約書における印紙の必要性や役割、正しい貼付方法、また節税の方法などを詳しく解説していきます。リフォーム契約書の印紙について理解し、適切な手続きを行うことで、法的なトラブルを避けることができます。

2.リフォーム契約書の印紙について基礎知識

(1)収入印紙とは

収入印紙とは、国や地方公共団体が発行する紙の印紙で、契約書や証書などに貼ることにより印紙税が納付される仕組みです。収入印紙は、日本全国の郵便局やコンビニエンスストアで購入可能です。

契約書の金額によって必要な印紙税の額が決まり、それに応じた価額の収入印紙を購入し、貼り付けます。例えば、リフォーム工事費用が100万円を超え200万円以下の場合、印紙税として4000円が必要となります。

リフォーム工事費用印紙税
100万円超~200万円以下4000円

このように、収入印紙を通じて正しく印紙税を納付することが、リフォーム契約書作成時の重要なポイントとなります。

(2)印紙税の納付方法

リフォーム契約書における印紙税の納付方法は非常にシンプルです。まず、契約書の金額に応じた収入印紙を購入します。これは郵便局や銀行、コンビニエンスストアなどで手に入れることが可能です。

購入した印紙は契約書の所定の場所に貼り付けます。その際、指でしっかりと押さえて印紙が剥がれないように注意しましょう。また、印紙に直接署名や日付を記入することで、二重使用を防ぐことができます。

ここで注意すべきは、印紙税は契約書を作成した日から5日以内に納付しなければならないことです。遅延すると過怠税が課される可能性があるため、期限内の納付を心掛けましょう。

以上が印紙税の納付方法となります。

(3)印紙税軽減の措置

印紙税軽減の措置とは、国や地方自治体が特定の事情や目的のために印紙税率を一時的に減税する仕組みのことです。リフォーム契約書もこの対象となり得ます。

例えば、災害による復興支援や経済的な影響を軽減するため、一時的に印紙税が免除されるケースがあります。その場合、リフォーム契約書に必要な印紙税が軽減されるため、リフォーム費用全体のコストダウンにつながります。

ただし、これらの措置は状況や政策により随時変更されるため、契約を行う前に最新の情報を確認することが大切です。また、該当する措置があった場合でも適用条件があるので、それらをクリアしているかも確認しましょう。

3.リフォーム契約書における印紙の必要性とその役割

(1)収入印紙が必要な書類と不要な書類の違い

収入印紙が必要な文書というのは、主に契約書や領収書、請求書などとなります。これらは、特定の金額以上の取引を記した文書に対して印紙税が課されます。たとえば、リフォーム契約書でも、契約金額が10万円を超える場合は印紙が必要となります。

一方、印紙が不要な書類とは、例えば見積書や営業文書、プロジェクトの進行報告などです。これらは契約成立や金銭の授受を伴わないため、印紙税が発生しません。

下記表に印紙が必要な契約金額とそれに対応する印紙税額を示します。

契約金額印紙税額
10万円以上200円
100万円以上1,000円
1,000万円以上10,000円

リフォーム契約をする際には、このような点を考慮し、適切な印紙税を納付することが重要です。

(2)印紙税を貼らなかった場合の影響

リフォーム契約書に印紙税を貼らなかった場合、その契約書は印紙を貼るべきものとして法律上認められます。すなわち、必要な印紙を貼らないと、契約が無効になるのではなく、いつでも国に印紙税を支払わなければならない状況が続くことになります。

具体的な影響は以下の通りです。

  1. 過怠税の課税:印紙を貼るべきだったにも関わらず、これを怠ると過怠税が課せられます。過怠税は印紙税の40%で、印紙を後から貼っても過怠税は免れません。
  2. 訴訟リスク:契約書が裁判所に提出される可能性がある場合、印紙を貼っていないと裁判所が受け付けない場合があります。

以上のように、印紙税を未納のままにしておくと後々のトラブルやコスト増に繋がります。必要な印紙税は適切に納付することが肝心です。

(3)過怠税とは

過怠税とは、納税者が印紙税を適切に納付しなかった際に課せられる罰金の一種です。具体的には、リフォーム契約書など収入印紙が必要な文書に、印紙を貼らない、あるいは印紙代が不足していた場合に適用されます。

以下に、過怠税の計算方法を表で詳しく示します。

印紙税額過怠税率
5000円以下10%
5001円以上〜10万円以下20%
10万1円以上〜50万円以下30%
50万1円以上40%

契約書作成時の注意として、印紙税を適切に納付し、過怠税を回避することが求められます。これは、過怠税が発生すると契約書の信憑性が損なわれ、場合によっては法的な問題も生じる可能性があるためです。

4.賢い印紙税の節税方法

(1)消費税を記載する

リフォーム契約書の印紙税計算において、消費税を抜いた金額が基準となることが一般的です。しかし、これを忘れて消費税込みの金額で印紙税を計算してしまうと、必要以上の印紙税が課税される可能性があります。

たとえば、リフォーム工事の契約金額が110万円(税込)だとして、このまま全額を基に印紙税を計算すると6,000円の印紙が必要になります。しかし実際には、消費税を抜いた100万円を基に計算すれば、印紙税は5,000円になり、1,000円の節約が可能です。

記載する金額印紙税
110万円(税込)6,000円
100万円(消費税抜き)5,000円

このように、リフォーム契約書の金額記載時には、消費税を抜いた金額を明示することで、無駄な印紙税の支払いを避けることができます。この点を忘れず、印紙税の計算には十分注意しましょう。

(2)契約書をまとめる

リフォームには、様々な工事が含まれることが多く、その都度契約書を結ぶ場合があります。しかし、分割した契約書にそれぞれ印紙を貼ると印紙税が高額になるケースがあります。

そこで、賢い節税方法として契約書をまとめる方法があります。例えば、屋根の修理と床の張り替えを同時に行う場合、これらを1つの契約書にまとめて記載します。そうすることで、1つの契約書への印紙税だけで済むため、支払う印紙税を抑えることが可能です。

具体的な印紙税の金額は下記の表でご確認いただけます。

契約金額印紙税
1,000,000円以下200円
1,000,000円超〜5,000,000円以下1,000円
5,000,000円超〜10,000,000円以下2,000円

まとめ契約で節税を行い、より経済的にリフォームを進めましょう。

(3)電子契約書を活用する

電子契約書は紙の契約書と同等の法的効力を持つ一方で、どこからでもアクセスが可能であり、保存や管理も容易です。さらに、電子契約書の大きなメリットとして印紙税が不要であることが挙げられます。紙の契約書には金額に応じた印紙を貼る必要がありますが、電子契約書はその規定がないため、印紙代を節約できます。

また、電子契約書はリアルタイムで情報共有が可能なため、契約締結のスピードも格段にアップします。しかし、全ての事業者が電子契約を受け付けているわけではないので、予め確認しておきましょう。

【電子契約書のメリット】

  • 印紙税が不要
  • 管理が容易
  • 契約締結が迅速

これらのメリットを活かし、賢くリフォーム契約を進めていきましょう。

5.リフォーム契約書の作成にあたっての注意点

(1)記載すべき内容の洗い出し

リフォーム契約書の作成にあたっては、以下のポイントをしっかりと記載することが重要です。

まず、契約の当事者を明記します。施工業者の正式名称と住所、そして契約者の氏名と住所をはじめに記載しましょう。次に、リフォームの内容とその費用を具体的に記述します。工事の詳細な内容、期間、費用等を詳細に書くことで、後でトラブルを避けるための証拠となります。

また支払い方法や支払い時期も忘れずに書くようにしましょう。契約書に印紙を貼る際の金額もここで確認できます。キャンセル時の手数料や違約金などの取り決めも明記することで、両者の権利と義務を明確にします。

最後に、契約書は双方の署名・捺印が必要です。これらを忘れずに行い、収入印紙を貼付したら契約書は完成です。

(2)メールによる領収書の送付

リフォーム契約書の作成後、通常、契約者に対して領収書が送付されます。近年では電子化が進んでおり、メールによる領収書の送付も一般的になってきました。しかし、メール送付の際には一部注意が必要です。

まず、領収書の送付にあたって、「同意の取得」が必要となります。契約者から電子領収書の送付に同意を得てから送付を行うようにしましょう。

次に、メール送付の領収書は「印紙税」が不要な場合があります。該当する場合、印紙を貼る手間やコストを削減できるメリットがあります。しかし、必ずしも全ての場合において印紙税が不要となるわけではありません。詳細な判断は税法専門家に相談するのが適切です。

以上のように、メールによる領収書の送付は便利な反面、注意点も存在します。きちんと理解して活用しましょう。

(3)注文請書の扱い

リフォーム契約書の作成にあたって、注文請書の扱いには特に注意が必要です。注文請書は、リフォーム工事の内容や価格、工期などを詳細に記した書類で、契約書と同等の力を持つものです。

しかし、注文請書自体には印紙税の貼付義務はありません。それは、注文請書が契約の成立に先立つ段階で交わされるものであり、印紙税法上は「証書」に該当しないためです。ですから、注文請書に印紙を貼る必要はありませんが、その内容が契約書にそのまま反映される場合は、契約書に印紙税を貼る必要があります。その際の印紙税額は契約金額によります。

以下にその例を示します。

工事金額(税込)印紙税額
100万円未満200円
100万円以上300万円未満1,000円
300万円以上1,000万円未満2,000円
1,000万円以上10,000円

このように、注文請書と契約書の違いを理解し、適切に印紙税を納付しましょう。

6.まとめ

リフォーム契約書における印紙税の必要性について理解することは、契約の適正化と節税に直結します。収入印紙必要な書類と不要な書類の違いを知り、適切な印紙を貼ることが必要です。また、印紙税を貼らなかった場合の過怠税のリスクも覚えておきましょう。さらに、消費税を記載したり、契約書をまとめたり、電子契約書を活用したりすることで、節税する方法もあります。リフォーム契約書の作成にあたっては、記載すべき内容を洗い出し、領収書のメール送付や注文請書の扱いにも注意が必要です。これらのポイントを押さえ、適正なリフォーム契約を行いましょう。

この記事を書いた人

沢田 亜嵐のアバター 沢田 亜嵐 住宅DXラボ運営

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